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5年間ブランクのある保育士が不安なく好条件で再就職するためには

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「別の職種に就いたけど、また保育の仕事に携わりたい」「出産や育児が一段落したのをキッカケに復職したい」など、一旦保育の仕事から離れたものの、ブランクを経て保育の仕事に復帰を望む方も多いのではないでしょうか。

しかし、ブランクが長ければ長いほど復帰には不安が付きまとい、「今の保育園事情は昔と違っているのではないか」「体力的についていけるのだろうか」と考えてしまいがちです。

この記事では、そんなブランクのある保育士でも不安なく、好条件で再就職するためのポイントについてご紹介します。

ブランクによる保育スキルの低下や知識不足の不安

保育の現場から長く離れてしまうと、保育スキルの低下や知識の衰えが気になり就職活動も二の足を踏んでしまいがちです。

しかし、保育士は慢性的に不足しているために求人数も多く「ブランク可」「ブランク歓迎」と記載された求人も実は多く存在しているのです。そのため、保育士は比較的復職しやすい仕事だと言えます。

実際にブランクありの方が応募しても対応できるように、研修や教育指導の体制が整っていますので、復職に不安がある方はそのような記載がある求人に応募してみましょう。最初は慣れるまでに時間が掛かるかもしれませんが、以前保育園での勤務経験がある方であれば徐々に感覚を取り戻していけるはずです。

ご自身の出産・育児経験を経ての復職であれば「保育者」と「保護者」の両方の視点を持ち、保護者の気持ちに寄り添った育児相談・アドバイスができるため、保護者からの信頼も得やすくなります。

信頼できる保育士が増えることは保育園にとってもメリットになりますので、それまでのブランクが必ずしもマイナスとして捉えられるわけではないのも保育士ならではと言えるでしょう。

保育士の再就職支援制度を活用する

平成27年1月に政府が発表した「保育士確保プラン」には、保育士確保施策の基本となる4つの柱の1つである「再就職支援」があります。

保育士・保育所支援センターやハローワーク等にて、保育士の再就職支援に関する様々な取り組みを行っています。

①保育士・保育所支援センター

保育士確保策の一つとして、潜在保育士への就業支援や保育所に勤務する保育士・保育資格取得希望者からの相談等を行うと共に、復職前の実技研修を実施することで潜在保育士の再就職を支援することを目的とした機関です。(出典:厚生労働省 保育士確保プラン参考資料)

保育士・潜在保育士への主な業務内容は以下の通りです。
・保育士登録名簿を活用した再就職に関する相談支援
・就業斡旋
・職場体験
・職場復帰のための実技研修
・保育分野の求人と求職者のマッチングなど

復職に不安を抱いている方やどのように復職活動をスタートさせるべきか悩んでいる方は積極的に活用したいサービスですね。

都道府県・指定都市・中核市が直営または民間団体に委託して実施しています。

平成27年9月時点で35都府県(45か所)に設置されており、設置されていない自治体では福祉人材センター・バンクが問い合わせ先に指定されています。

②ハローワーク

職業紹介を行うハローワークと保育士・保育所支援センター等が連携を取り、求職者を共同で支援することで求職者が抱える課題を解決していきます。

・保育事業者と求職者双方への働きかけによるマッチング
・保育士求職者に研修等の開催スケジュールの提供
・保育所見学会や説明会の定期的な開催
・合同面接会の実施
・都道府県・市区町村主催の研修や就職支援セミナー等再就職のための各種イベントの設定など

保育士・保育所支援センター連絡先一覧
福祉人材センター・バンク連絡先一覧
ハローワーク連絡先一覧
出典:厚生労働省ホームページ「保育士確保」

都道府県等における保育士・保育所支援センターとハローワークが連携し、保育士への再就職支援をさまざまなアプローチで行っています。利用の際には保育士・保育所支援センターにて登録することから始めましょう。

短時間勤務(パート・アルバイト)から働き始める

保育士の仕事は体力勝負です。ブランクを経てからの再就職の場合、「フルタイム勤務だと体が付いていけるか心配」、「家庭や子育てとの両立が難しい」という方も多いのです。

そんな方にオススメしたい求人は、短時間勤務(パートやアルバイト)保育を募集している求人です。

短時間勤務の場合は、担任保育士の補助の仕事や、早朝・延長保育などの決まった時間帯のみの勤務がありますので、時間を固定することにより家庭との両立もしやすくなります。

また、政府はより多くの保育士に復職してもらうため、賃金などの処遇改善の他にも「短時間正社員制度」を活用した再就職促進の支援も行っています。

【短時間正社員の条件】
・雇用形態・・・正社員
・労働契約・・・期間の定めのない労働契約
・労働時間・・・フルタイム正社員と比較して、1週間の所定労働時間が短い
・賃金などの待遇・・・同種のフルタイム正社員の同一の時間賃率、賞与・退職金等も算定方法
・社会保険・・・適応

※フルタイム正社員
1週間の所定労働時間が40時間程度(1日8時間・週5日勤務等)で、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)を締結した正社員
出典:厚生労働省 短時間正社員制度導入支援ナビ

短時間勤務制度を選択できる事業所の割合は、平成26年10月1日現在で14.8%(平成26年度雇用均等基本調査)ですが、平成32年(2020年)までに29%の制度導入目標値を掲げています。

優秀な人材、経験豊富な人材の離職を抑え、ライフスタイルやライフステージに応じた多様な働き方ができると注目されている制度です。

まだまだ少ない数字ではありますが、定着していけば子育てや介護、家庭との両立等のさまざまな事由によって就業時間に制限のある人が就業の継続を得ることができます。今後も注目していきたい制度の一つですね。

教育制度の整った施設へ再就職する

研修や教育制度の整った職場はブランクのある保育士にとって心強いものです。また、定期的に研修や教育を行っている保育園では、共通認識を持つことができるために働く保育士の質が安定しています。

では一体、どのようにして研修・教育制度の整った保育園を探していけば良いのでしょうか?

「ブランク可」「ブランク歓迎」の記載がされている求人も多く存在していることは前述しましたが、数ある求人の中から探すのは大変な作業になります。そこで活用したいのが保育に特化した求人・転職サイトの活用です。

保育士専門の転職サイトを利用する

保育に特化した転職サイトの登録は無料で、地域を限定したサイトから全国の求人を取り扱ったサイトがあり、転職・就職を効率的に進めたい方にオススメしたい就活方法です。

希望エリアや希望時間、希望する働き方などを絞り込むことにより、効率的に希望に見合った保育施設を探し出すことができます。

もちろん、「ブランク可」の求人に絞って探すこともできるので、サイト内の全体的な求人数に対してどのくらいの割合で「ブランクがあっても受け入れる体制のとれた保育園」があるのか、転職サイトを選ぶ基準にしても良いですね。

特に【保育ぷらす+】は保育士からの口コミ評価が高く利用無料でしっかり転職サポートをしてくれるのでおすすめです。

まとめ保育士のブランクは克服しやすい

一旦その業種から離れてブランクができてしまうと、復職する時には「家庭と両立ができるのか」「保育の知識や技術が劣ってしまっていないか」「体力面が心配」など、さまざまな不安が頭をよぎります。

しかし、そのようなブランクがある保育士でも不安を払拭し、保育現場に復帰できるような研修・教育制度を整え、受け入れ体制のとれた保育園は増えています。

また、保育士・保育所支援センターやハローワークの活用により、情報収集や転職相談、実技研修に参加することも不安の解消に役立つでしょう。

ブランクがあっても受け入れ態勢のとれた求人を探す場合は、保育士に特化した転職サイトを利用しましょう。効率的に条件に合った求人を絞り込むことができます。

まずはお悩み相談から:保育の転職【保育ぷらす+】

【この記事の重要なポイント】
・保育士は復職しやすく、ブランクは必ずしもマイナスにはならない
・35都府県(45か所)に設置されている保育士・保育所支援センターとハローワークで、相談、就業斡旋、実技研修等の再就職支援の実施
・体力や家庭・子育てとの両立が心配な方は、パート・アルバイトから働き始めると良い
・ブランクのある人にとって心強い「研修・教育制度の整った保育所」は、共通認識で働く保育士の質が安定している
・保育に特化した転職サイトは、条件を絞って効率よく希望に合った求人探しが可能