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保育所だけじゃない!保育士が働ける様々な職場とは?就業先を徹底解説

保育士の様々な職場

保育士の資格は持っていると役に立つと言われますが、それには広い選択肢がある為です。

知られていませんが、保育士資格を持つと児童福祉系の施設、商業施設の保育士、託児所の保育士など、保育園以外の仕事も沢山あります。

児童福祉系の施設の中には、非行に走った子ども達を更生させる児童自立支援施設もあります。そこは非行に走った子どもを更生させる施設なので、早ければ就学後の子どもから更生を行っています。

ですから0歳~5歳までの保育園に通う年齢の子どもは全くいません。そんな場所でも保育士資格を持っていれば、児童指導員として働けますし、資格手当も貰えます。

今回はそんな様々な現場で活躍できる保育士の仕事内容を紹介していきます。

受験したいなら、教育特化が特徴のプリスクール・幼児教室

プリスクール・幼児教室をご存知ですか?兄弟児のいる家では、幼稚園に通う過程で知り他の兄弟を通わせる人もいますが、まだまだ知らない人の方が多いです。

まずはプリスクールの方から説明していきます。プリスクールとは、英語を使用して0歳~5歳までの就学前の子どもの保育に加えて教育を施す施設です。

幼稚園に似ていますが、認可が下りずに認可外として経営している所が多く、特色は英語教育を重視している所です。

また、保育園よりも教育方面には力を入れており、就学後に子ども達が小学校の勉強についていけるように学習を重ね、保護者の要望に応じて小学校受験の準備もします。

保育士の仕事としては子ども達の教育、生活習慣の改善などが中心となり、普通の保育園・幼稚園よりも学習面での指導力が求められます。

英語に力を入れているので、語学力も求められます。自分の指導は子ども達の学力として反映されますし、受験を成功させ、小学校で上手く行っている姿を見るとやりがいを感じる事が出来ます。

次に幼児教室ですが、こちらは小学校受験に特化した教室です。

保育園と違い、計算・文字書きなどの学習や小学校受験の為の勉強や素行を勉強します。子ども達が勉強した内容を身に付けて、小学校受験を成功させる事にやりがいを感じる事が出来ます。

お給料ですが、残念ながら認可外の所が多く、求人も少ない上にほとんどが非正規雇用となるので安定はありません。しかし、時給は最低でも1,000円以上に設定されているので、薄給の保育士にしてみればかなり良いです。

教育を施したいなら、教育込みが特徴の認定こども園

保育園は重視されるのは保育であり、教育面は小学校進学に合わせて年長の際に少し施す程度です。教育方法を取り入れている園などもありますが、保育園は基本的に保育に欠ける子どもの保育を補うのが目的です。

それに対し、認定こども園は教育も子どもに施すのが違いであり、特徴です。

そして働く保育士にも大きな違いがあり、認定こども園で働くには幼稚園教諭の免許が必要となります。

その為、給与も普通の保育園よりも基本給が高く設定されている所が多く、やりがいとしては子ども達の生活面での発達だけではなく、勉学の発達も支援するので忙しいですが、やり甲斐は非常にあります。

需要も保育園同様に高く、保育士免許・幼稚園教諭の免許二種類を求められるので働ける人も限られます。

安定なら、福利厚生が特徴の院内・企業内保育

保育園・保育所勤務の保育士の中でも安定かつ高給取りな仕事はあります。

それが院内保育と企業内保育です。

院内保育とは、名前の通り病院内、または病院施設に併設された病院が経営する保育園です。

名前を聞いて、熱や具合が悪い子どもを預かってくれる場所だと勘違いする人も多いですが、それは病児保育であり、全くの別物です。院内保育は、病院内で働くスタッフの子どもを預かる保育所です。

保育業務は普通の保育園保育士と変わりませんが、特色としては24時間保育である事、毎日スタッフ達の勤務によって預けられる子ども達の顔ぶれも人数も激しく変化する事が挙げられます。

お給料は病院経営ですから基本給は普通の保育園よりも高く設定されている所が多いですし、何よりも福利厚生は充実しています。

やりがいとしては、限られた時間の中でどれだけ子ども達の発達を効率よく援助し、助ける事が出来るかと試行錯誤する所にあります。

また、他の職場ともう一つ違う所は感染症に気を付けなければいけない事です。

やはり病院ですから様々な病気の人が来ます。感染症にかかりやすい環境なので、体の強い人はかなり有利です。次に企業内保育士ですが、これも院内保育と同じで、その企業に勤める人の子どもを預かる保育所です。

特色としては、その企業と共に勤務時間が変化したりする事、そして親がすぐ近くにいるのでトラブルの際には連携をすぐに取れる事があげられます。

給与も企業が経営するのでばらつきはありますが、普通の保育園より高い所が多いです。

また、福利厚生も大企業になれば手厚く、有給消化率も高いです。

そして、その企業で働いている人の子どものみ預かると限定されるので、少人数保育である所が多く、一人ひとりにゆっくりと接して信頼関係を作る事が出来ます。

乳児に携わりたいなら、乳児しかいないのが特徴の乳児院

普通の保育園、児童福祉施設にも乳児はいます。

しかし、児童福祉施設の乳児の割合は少なく、乳児クラスの担当に慣れる可能性は低いです。

保育園の場合も、常に人手不足なので、体力のある若い人をどんどん幼児クラスに回しますし、児童福祉施設も2歳児から預かってはいますが、幅広い年齢の子どもと接する事が求められるので乳児教育だけとはいきません。

そこで、乳児のみを預かっている乳児院がオススメです。乳児院には0歳~2歳の子どもがいますから、必ず乳児教育に携われます。

特色としては、子ども達の中には親がいない(親権放棄しており、本当に保護者がいない状態)子どももいるので、家に帰れない子もいます。

なので、365日24時間、施設自体がお休みになる事はありません。そして、普通の保育園と違い、早番や遅番、夜勤など変則勤務になっています。

また、何かしらの先天的な障害を持っていても、病院などでの24時間看護が必要ない場合は乳児院に預けられるので、障害児教育の勉強も必要になります。

お給料はばらつきがありますが、夜勤手当も入るので普通の保育園勤務の保育士よりは高給ですし、夜勤明けの時間を計算すると休みも多いです。

やりがいとしては子ども達の成長を親代わりのように援助出来る事、子ども達の身体的な成長だけではなく、心理的なサポートも任される事があげられます。

少子化が嘆かれる日本ですが、子どもが生まれ続ける限りは必要な職業なので、将来性もあります。

小学生と遊びたいなら、預かりメインが特徴の学童保育

保育士資格を持って働き、幼児教育に携わる内に更に上の年齢の子どもとも接してみたいと考える人もいます。

そんな人は学童保育の児童指導員がオススメです。これは前述した通り、メインは小学生の預かりになります。

普通の保育園などとは全く違う一日の流れで、午前中~正午過ぎまでは基本的に自分の業務をしたり、施設内の掃除がメインの業務になります。

子どもが帰ってきたら宿題を指導し、おやつを与えて保護者が迎えに来るまで遊びの見守りを行ったり、共に遊んだりもします。

場所によっては誕生日会などの行事を行う所もあるので、その準備も必要です。ですから一番忙しい時間は正午過ぎ~夕方となります。パートで働きたい人は、その時間帯に配置される事が多いです。

また、お給料は正社員登用の少ない職場なので、時給制のアルバイトやパート、契約社員となってしまいます。

時給は1,000円以上と高給ですが、安定性には欠きますしボーナス、福利厚生も期待できません。体力があり、成長した子ども達と遊びたいと意欲のある人が向いている職業と言えます。

自分の能力と目指す保育によって職場を選ぼう【まとめ】

保育士免許を持っていれば、自分の好きな子どもの年齢、業務形態、仕事内容、仕事時間を選んで保育士として働く事は可能です。

稼ぎたい場合は夜勤のある施設系の職員に、ちょっとしたブランク明けで体を動かしたい場合は幼児スクールや学童保育、英語の経験を活かしたい場合はプリスクールなど、自分の特技と組み合わせながら考えてください。

正社員登用を確実に目指したい場合は、施設系の方が安定して目指せるので、自分のしたい事と安定も天秤にかけながら就職先を探すようにした方がいいでしょう。