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認定こども園で働く保育士の【仕事内容/給料/キャリア】を解説

認定こども園

保育園が徐々に認定こども園へと形を変え、数が増えつつあります。

認定こども園は保育の内容に加えて、教育も子ども達に施す事が求められます。

そして、普通の保育園と違いの中で、一番に言われるのは、保育士資格と幼稚園教諭の資格二つを必要とされます。

その資格がなければ働く事すらできません。その他にも、保育園とは全く違ったルールがあります。

今回はそんな認定こども園にスポットを当てて、保育園との違いを紹介していきます。

認定こども園で働く保育士の仕事内容と役割

認定こども園は見た目や規模は普通の保育園と変わりません。

しかし、内部に入ると様々な違いがあり、保育園と認定こども園、幼稚園のどれに入れようかと迷う人が多いです。

保育士として働いている人でも、保育園や施設で働いていると、認定こども園については知識が無い人も珍しくないです。

ここでは具体的な認定こども園で働く保育士達の業務内容を説明していきます。

今更人に聞けない人や、保育園か認定こども園か幼稚園で迷っている保育士の人は是非とも知ってください。

・仕事内容・役割1:幼稚園的役割

保育園で主となるのは、保育に欠ける子ども達への保育になります。

ですから、子ども達の遊ぶ姿を見守り、設定保育を行い、食事やトイレの援助を行って働いている保護者を待つのが仕事です。

しかし、認定こども園は保護者が働いていなくても預ける事が出来ます。

しかも、預ける時間は4時間~と短時間から、教育を含めて8時間預ける事が出来ます。

ですから、園によっては保育士の資格しか有さない保育士が保育を担当し、幼稚園教諭の免許を持つ保育士が教育面を担当する所もあります。

幼稚園的役割となると、体の発達(走る、縄跳び、跳び箱などの基本的な運動)に加えて、識字、文字書き、計算、折り紙、箸の使い方などの行儀作法を子どもに教えます。

また、園によっては私立の小学校の受験対策を行う所もあります。(面接での受け答えなど)

・仕事内容・役割2:日常生活の援助

小学校に就学するまでに、自分で出来なければいけない排泄関係、着替え、食事などの最低限の身の回りの事、整理整頓も教えていきます。

自分の使った道具を片づける事から始まり、着衣や帽子をきちんと畳んで所定の位置に戻すなどの動作を指します。

他にも、並ぶ、保育士の指示に従って動くなど、集団行動を身に付け、就学後の体育の授業に際して困らない様にと就学を意識した指導が行われます。

保育園ではお箸は使える子が使う、なるべく就学前までに綺麗な持ち方を覚えて食べると目標を立てていますが、受験や生活態度を重視する為に、認定こども園ではお箸はきっちりと正しい持ち方で持てるように、小さな物でもつまめるようにと、そのお箸の練習の為の玩具などを使って徹底して生活指導を行っていきます。

・仕事内容・役割3:子どもの才能を発掘する

子どもは柔軟に何でも吸収していきますし、子どもの才能に合った事をさせると将来その分野で大成する事もあります。子ども達の才能を見出すのも保育士の重要な役割です。

保護者達は少なくとも、普通の保育園と違い学習面や幼稚園的役割に期待をして認定こども園に子どもを預けています。

その期待に応える為にも、子どもの様々な才能を発掘して、伸ばしていく事が重要になります。

その為にも、一人ひとりの性格や好きな事、得意な事を見極め、その能力に合った設定保育や学習的な指導を行う事が求められます。

認定こども園で働く保育士の1日のスケジュール

認定こども園にも4種類あり、それぞれが違った特色や目的を掲げています。

まずは幼保連携型と呼ばれる、認可保育所と認可幼稚園が合体したもの、次に幼稚園型と言って幼稚園に保育園の機能が付属したもの、更に保育所型と言って先程とは逆で保育園に幼稚園機能を付けたもの、そして地域裁量型と言って認可が下りていない学習機能を持った所、保育所機能を持ったものが合体し出来たものの4種類です。

それぞれによって一日の流れは違いますが、一応の目安として幼稚園機能を果たす所では、一日に4時間程度の教育の時間が設けられています。

それを踏まえた上で、認定こども園での一日の流れを見ていきましょう。

9:00:外遊び・天候によっては室内遊び

10:00:英語を始めとする学習の時間

12:00:昼食

13:00:再び学習や終わった子どもから自由遊び、14時には降園

16:00:延長保育開始、自由遊び

18:00:自由遊び

認定こども園で働く保育士の年収/給料とキャリアパス

やはり気になるのは、認定こども園で働く保育士の給与や福利厚生面、更には経験の有無での採用の差があるかどうかだと思います。

まず、給与ですが保育所並みに設定している園も少なくありません。具体的な金額をあげると、月収の平均が21万~、年収は普通の保育園勤務の保育士よりも少しだけ高い310万~であると言われています。

更に、地域裁量型の子ども園になると、補助金も出ずに保護者から貰う保育料だけが頼りになるので、更に給料は低くなります。

ここが落とし穴なのですが、同じ幼稚園教諭としての役割を園で果たしているにも関わらず、8時間の預かりが可能である為に業務内容は幼稚園教諭より多くなったのに、幼稚園教諭よりも低い給与しかもらえないという現実があります。

納得できない!という人は、公立の認定こども園を目指してください。月収の平均は私立の認定こども園よりも10万高い31万~、年収は年齢などでばらつきがありますが、500万~600万と二倍近く高い額だと言われています。

キャリアパスについては、幼稚園教諭の経験があれば有利ですし、採用もされやすいですが、やる気を持って頑張るつもりであれば人手不足の現場なので誰でも採用して貰えます。

認定こども園は少子化が進んでも子どもを預ける親がいる限りは続く仕事なので将来性もあります。

認定こども園で働く保育士のメリットとデメリット

保護者が保育のみを施す保育園に預けずに、何故認定こども園に預けるのかの意味を知る事が認定こども園の保育士を勤める上で重要になります。

保護者は保育園ではなく、学習面での指導を行ってくれる認定こども園に魅力を感じて預けているのです。

また、働いていなくても子どもを預かってくれる事から、育児に悩んだり、追い詰められて一人の時間が欲しいという保護者の頼みの綱としても存在しています。

そんな重要なポストにある認定こども園で働くメリット・デメリットを紹介していきます。

メリット1:子どもの教育にも携われる

子どもの教育をするのは非常にやり甲斐がある事です。

例えば子どもに字を教えて、子どもが字を覚えて自分の名前を書けるようになるなど、目に見えて効果が出るので、更に上質な教育を与えようと保育士自身の意欲にも繋がります。

小学校に通うまで、どれだけ子ども達の学習面での発達を援助できるか、保育士の要領よく教える手腕や、子どものやる気を引き起こす事が問われます。

また、学習を詰め込めば良いのではなく、学びの楽しさを教えるのも重要な保育士の役割です。

メリット2:安定性

保育園勤務の保育士も、施設保育士も、そして認定こども園の保育士も常に人手不足に喘いでいます。

業務が多いにも関わらず給与が低い事、残業が多く女性の場合結婚してからの仕事を続け家庭との両立が難しい、もっとひどい場所になると産休自体が暗黙の了解で取れない、人間関係が複雑である事でなかなか人が根付かずに離職率も高いからです。

ですが、辞職率が高いのは、辞めて次の場所が見つかりやすい事もある為です。

資格職は辞職してからの再就職や転職がしやすい事がメリットです。

また、子どもが生まれ続ける限り、認定子ども園の需要は高まり続けます。

子育てで悩み孤独に耐える保護者が、働かずとも子どもを預け子どもと適度な距離を得られて、育児の相談にも乗ってくれるという救いの場でもあるので、保護者達からは必要とされ続けます。上記のような理由から、廃れる心配もないので将来性は非常に高いです。

メリット3:転職に有利

上記でも少し触れましたが、辞職率が高いのは、より良い職場環境を求めて転職・再就職を保育士はしやすいからです。どこも人手不足なので、ブランク明けでも苦労せずに就職先を見つける事が出来ます。

また、少しでも保育士として働いた経験があれば、職場でも即戦力として重宝されます。一般企業の様に必ず3年一つの企業に勤め続けなくても、十分にやり直すチャンスがあるのが魅力です。

では、ここで情報を整理していきます。メリットとしては、転職のしやすさ、ブランク明けの職場の見つかりやすさ、子どもの教育に携われて目に見える結果が出る為に保育士もやり甲斐を強く感じる事が出来る事が挙げられます。

そして、適性があると考えられる人物像は、教育に熱心で自分でも効率よく子ども達に学習を身に付けさせる工夫を絶えず考えられる人、そして子ども達に学習は楽しい物だと伝えられる事が出来る人です。

デメリット1:場所によって業務は普通の保育士よりも多いのに給与が変わらない

経営状況によって、認定こども園で幼稚園機能を持つにも関わらずに給与が普通の保育園と同じ、または低い場合もあります。

保育園の持つ保育機能に加え、幼稚園の学習の役割も果たすので単純に計算すれば仕事は保育園よりも多いです。

しかし、給与はそれに反映されずに仕事だけ増える為に辞職・転職を考える人が多いのです。

なかなか正社員登用が叶わない園も多く、平均で4~5年かかる所もあります。

デメリット2:保護者との距離の取り方

認定こども園は保護者が働いていなくても入る事が出来ます。自分の時間が欲しい保護者、働いている保護者、育児に悩んで子どもを預ける保護者と預けるに至った環境は様々です。対して保育園は必ず保護者が働いている事が条件になります。

自然と働いている同士で話が合ったりして連帯感が生まれますが、認定こども園は仕事をしていない保護者と、している保護者で預ける時間や気持ち的な余裕に差が出て来てしまい、保護者同士がぎすぎすしやすいです。

ですから保育士が保護者同士のフォローにかなりの気を遣わなければなりません。

保護者対応が苦手な保育士には厳しい職場です。

デメリット3:学習指導が大変

認定こども園では学習を取り入れるので、子どもの成長が学習という形で見えるので、保育士もやり甲斐を感じるのですが、逆に結果が出ない時はかなり厳しい状況に追い込まれます。

保護者は認定こども園に預けているのですから、学習面での期待を子どもにかけます。

周りの子よりも遅ければ焦りますし、保育士にそのストレスをぶつけてきます。保護者から厳しい指摘を受けても、その言葉をばねにしてやる気に繋げる事の出来る人でなければ務まりません。

認定こども園の場合は、保護者同士の仲を取り持つのは大変ですし、更には学習面で結果が出ない場合は保護者からのクレームを受け止めなければいけません。

子ども達にはそのストレスを悟られる事なく、結果を出せるように心折れず試行錯誤出来る人でなければ、担任やリーダーなどの大切な役割は務まりません。

コミュニケーション能力の高さは勿論ですが、精神的に何を言われても頑張れるという芯の強さがあると仕事がしやすいです。

認定こども園の職場選び

認定こども園の職場を選ぶにも、いくつかポイントはあります。労働環境の悪い職場に当たらないように、職場選びのポイントを知って良い職場に就職してください。

保育園勤務であれば、子どもへの保育に全力を注げば良いのですが、認定こども園になると、保育と学習を上手に両立する事が求められるので、業務も自然と増えます。

その増えた分だけの仕事に対する対価がしっかり払われる場で働けるようにしてください。

  1. パート職員と正規職員の割合

認定こども園の中でも、経営が苦しい所は人件費を削減します。そこで、正規雇用の職員が少なく、残りの職員は全て非正規雇用とパートで埋めます。

そんな職場に就職してしまうと、なかなか正社員に登用できずに将来が安定しません。

正社員になると福利厚生が向上し、昇給や昇進もあります。

産休を取れるというメリットもあるので、将来の事を考えると、必ず正社員登用をしてくれる所を選んでください。

2)行事の数

行事の数も認定こども園の職場を選ぶ一つの要素です。

行事の数は、その認定こども園の教育の熱心さに繋がります。

少ない行事+地域行事に参加していないのは、行事などを疎かにし保育料を子どもに使っていない可能性が高いと言えます。

そんな認定こども園では保護者も子ども達も離れていきますし、将来性はありません。

地域に根付き、皆で見守る保育を大前提にしている園を選んでください。

3)児童数

子ども達の数も重要になります。

定員よりも大幅に少ない場合は、何か理由があります。

ただでさえ保育士や預ける場所が不足と言われているのに、それにも関わらず預けるのが嫌と言うのは何らかの悪い理由(子どもの教育がずさん、保育士の態度が悪い、実績が無い、過去に重篤な事件や事故を起こしている)が考えられます。

子どもが少ないから保育士が楽できるという、安易な考えは捨てて、子どもの人数はきちんと定員まで預かっている園を選んでください。

認定こども園の求人を探すなら保育士専門の転職サイトを活用しよう

認定こども園を探すならば一般企業を取り扱う職業安定所に通うよりも、保育士専用の転職サポートサイトに頼った方が良い職場に巡り合う事が出来ます。

ブランク明けや、3年未満の職務経歴でも問題なく良い認定こども園を紹介して貰えます。普通の職業安定所は向こうに面接日を取り付けてくれるだけですが、転職サイトのスタッフ達は全力で前任者や他の保育士が何故その園を辞めていくのか、職場の雰囲気や園舎がきちんとしているかなど、実際に認定こども園を尋ねてくれます。

ですから、人間関係が悪い所や福利厚生が悪い所に当たる心配もなく、紹介して貰った通りの条件での就職が可能です。是非悩んでいる人は一度頼ってみてください。

認定こども園は十分将来性のある仕事【まとめ】

認定こども園は、言ってしまえば働く場所で大きく当たりはずれのある場所ですし、保育所で保護者関係のトラブルになった人にとっては保護者対応もかなりの比重を求められるので辛い場面も多いです。

しかし、やる気を持って前向きに努力できる人はどんどん結果として子ども達の学習面に現れますし、子ども達が受験などで合格した際には我が子のように喜び、達成感を味わう事が出来ます。

就職を悩んで保育園か認定こども園を選ぶ時は、自分が学習面で子ども達に携わりたいかどうかを判断基準にすると決めやすいです。しかし、一つ留意したいのは保育園では保育士同士の保育観の違いでもめる事が多く、人間関係が拗れる事がありますが、認定こども園は保育観だけではなく、学習面でもぶつかる可能性があるので人間関係は保育園よりも構築が難しいです。

転職サイトなどを利用し、人間関係が良い園を狙って就職・転職される事をオススメします。

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